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2006.07.21

■ 漢ラヂヲの世界

アタクシまだ若かりし頃
アフロ以前
オッチャン油でリーゼントに塗り固め
ブイブイ言わせたい欲望を尻目に
半端なロン毛で、
運送会社の仕分けバイトに明け暮れていたあの日。

今日はそんな甘チュッパイ思い出のページの中から
ひとつ紐解いて、お話することにします。

まぁ仕分けのバイト経験多少ある方なら
お分かりいただけると思いますが、
工場内はやたら男臭い

その男臭さは、精神的にもそうで
全体が「口を動かす前に手を動かせ」みたいなノリで

腕っぷしの強さだけが自慢みたいな筋肉マンが
わんさかいる。

当時まだ新人だった
(つってもほとんど短期バイトしか経験がない)アタクシ。
今と変わらずヒョロかったので仕分けも遅い。

ちょうど隣合わせになった筋肉マンが
そんな鈍い動作にイラつきながら嫌がらせのように
横からスピーディーにガンガン荷物を送ってくる。

なアタクシも負けん気だけは人一倍強かったもんで、
ナニクソ遅れをとってはなるまいと
続けてガンガン奥へと回す。

すると筋肉、「やるな新人」と言わんばかりに
白い歯をこぼし、
でもやっぱり一言も口を効くことなく
続けてガンガン荷物を送ってくる。

はじめはムキになってた感じで
なんとかやれたけど、
さすがにスタミナはなかったので、
とうとう燃料切れか、ヤバイな、と
それを見抜いてたかのように
筋肉も「ニヤリ」とした、その瞬間

いきなり工場内に
ファンキーな曲が流れはじめ
続けてハイテンションにDJが喋りだした

「へ~い ベイベー みんなー今日も元気に
 仕分けちゃってるか~い?」

イエ~イ!!!!

まさかとは思ったがあのゴツ太の兄ちゃんたちが
総勢で野太い歓声をあげている。

さすがの僕もビビッた。夢じゃなかろうか、と。

だが、確かに兄ちゃんたちの表情に
気持の悪い笑顔が芽生えたはものの、
変わらず何事もなかったかのように
ノリノリで作業を続けている。

あまりの奇妙さにアタクシは新人ながら
勇気を絞って隣の筋肉に尋ねざるをえなかった。

「あ、あのぅ、なんなんスか、コレ?」

さっきまでの笑顔が消え、
吐き捨てるようにこう答えた。

「社内放送のカリスマや」

それ以上は二の句が告げなかった。
ただ、「あ、そうスか」と言い残し、

作業の手を休めることなく
聴きたかろうが、なかろうが
嫌がうえでも耳に入る
洗脳ともとれるその放送を
アタクシはながら聴くハメとなった。

とにかく、そのDJ(名前忘れた)は
酒ヤケして濁った野太い声で
男を説く(今思えば、「掟ポルシェ」の走りだ)。

で、これが白眉で
間間にコーナーが設けられており、
「仕事の悩み」や「恋愛相談」のお手紙が
そのDJによって紹介されるのだが、

これがまたこっ恥ずかしい。
この筋肉マンな男衆のなかで
誰かが匿名で投稿してるワケだ。

で、ちょうど隣りだった筋肉(名前知らんのよね)、
アタクシは見逃さなかった。

ペンネーム「ハッピーポニー」さん
と読まれた瞬間
カラダがピクッと動き、耳に全神経を集中しはじめた。

「受付のE子さんに“ほの字”です。手紙を渡すにはどうしたらよいですか?」

回答の内容までは忘れたが、ありきたりなものだったと思う。
ただ、その男のわかり易さ具合が、
笑えるというより哀愁を感じてしまった。

そんなこんなで、
結局、アタクシはこのバイトを
あまりの重労働とヘンな神経の使い様に
心身とも持たず一日で辞めてしまったのだけど
今でもこうして強烈な印象で焼きついている。

まだある。
一番スゴかったのは、流れてる曲の濃さ。
すべてがリクエストで構成されていたのですが、
特にラストの曲は今でも耳に焼きついて離れない。

「それでは、最後の曲となりました。
 曲はクイーンで【メイドインヘヴン】!!!


大音量で「メイドインへヴン」の曲が流れる工場内
ただ黙々と仕分け作業に没頭する精悍な漢たち

その光景はまさに
彼らの頭の中が昇天してしまったかのよう

危うくアタクシまで気が遠のいてしまったのでした。

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