« 【戯言集】 | トップページ | 押井版ルパン三世 »

アバター 無人愛について

アタクシは無人を愛してる。

無人のためなら人を捨ててでも無人らしく気取る覚悟である。

無人とは何か?

無人については以前より無人道等の論述で示してはいるが、
さらに今回もう一歩踏み込んだ持論を展開したい。

キミはアイドルに魅了されるだろう。役者でもいい。
彼らは自らとはまた別の自分を演じてるのであって本来の自分ではない。
つまりどこにもいない人間、偶像だ。
あるいは人間の妄想がつくりだした妖怪、怪物、
二次的アニメのなかのキャラクターたちも、それと同じく
どこにもいない人間(あるいは人間以外のもの)との解釈ができる。

人であって人でない。人でないのに人のような振りをした何か、
それらを総称してアタクシは「無人」と呼ぶのである。

その現象はネットを通じて一般の現実社会にまで拡大しつつある。

人間社会そのものも演じることではじめて成り立つわけだけども
さらに近代は輪をかけて細分化が進み演じ分けがさかんに行われている。

アバターときいて、知らない人はおそらくもう
これを読む人のなかにはいないと思う。

アバター。訳すと「分身」となるのだが、奇しくもこれはドッペルゲンガーと同訳である。
ドッペルゲンガーといえば芥川龍之介の自死などが有名であるし穏やかではいられないはず。
けれども今の社会でアバターときいてそこまで不安を抱く人はまだ少ないだろう。

アバターは安全なのだろうか

アバターのなかにも「無人」は必ず存在する。
「サギ写」が流行するくらいだから「サギアバター」も潜伏しはじめるだろう。
今の通常のやりかただと自分に似せることを謳っているが、逆に自分から遠ざけること、
あるいはキャラ化超人化した自分以上の理想の自分にだってなれる。
いや、それは何も悪いことばかりじゃない。まァ話の続きをきいてほしい。

 ・

2次の拡張現実化により、理想の自分やまだ見ぬ新しい自分、それらに触れることが容易になってしまった。
そんな【キャラ変え】が盛んに行われる昨今、もはや人間の顔は複数あるといえはしないか。

もちろんその概念は心理学を通じて昔から抽象的には語られていた。
だが人類が2次に歩み寄りをみせるとともに、さらにそれが具現化しはじめてる。

かの有名な心理学者ユングはペルソナ(仮面)の概念を説いたが、
2次世界と3次世界を並行して生きる近代ネット社会の人間たちは、
知らず知らずのうち このペルソナをさらに進化させた形で用い始めた、そんな気がするのだ。

だからもし仮にキミがネット上でほんとうの自分を晒してないんだとすれば
それもそれでいいんじゃないか、今の新しい常識の範囲内かと思うのだが、どうだろう?

【バーチャルアイドル】 最近じゃこんなものまである。

だからアバター越しにみた「キャラ変え」した無人を好くことだって当然可能なのだ。
ただアタクシはネット上のキミをみているにすぎない。だからリアルのキミに会っても絶望はないし、
現実には存在し得ないであろうネット上のキャラ変えしたキミが好きなのだ。そういう強さがほしい。

仮想は仮想に徹して仮想だけの付き合い方があってもいいのではないか。
仮想のなかだけでずっとつながり合ってる永久「萌え」な関係。

たしかに虚だ。だがしかし、こうまで現実が辛く、現実逃避の方向へ
文明科学が花開いたからこその「仮想現実」であり「アバター」なのではなかったか。

リアルこそ答えだ、リアルを晒せ晒せと、古き時代の人間は煽るけれども、
それはTVの嘘を暴けというのとおんなじで、
全部をひっぺ返したところで、そこには何もない。もぬけの空があるだけなのだ。

夢は夢にすぎない。それ以上でもそれ以下でもないということ。

それを踏まえつつ アタクシは自ら選んで「無人」(=仮想)を生き、無人の愛を奏でる

そう、言葉にしてしまえばそれだけのこと。
だがたったそれだけのことがこの先の人間を大きく変えてしまうような気がしてならない。

ねえ そこの「無人」のキミはどう思う?

 ■

結びにふたつ合せで、名言をどうぞ

「現し世は夢、夜の夢こそまこと」 (江戸川乱歩)

「一期は夢よただ狂へ」 (閑吟集 小歌)

にほんブログ村 芸能ブログ 素人・プチ芸能人へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ ブラックユーモアへ ブログランキング ブログランキング ノンセクション ブログランキング【くつろぐ】


« 【戯言集】 | トップページ | 押井版ルパン三世 »

クールビズ」カテゴリの記事

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

マインドゲーム」カテゴリの記事

哲と学」カテゴリの記事

学問・資格」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

自我自論」カテゴリの記事

芸能・アイドル」カテゴリの記事

解脱」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1298980/38215471

この記事へのトラックバック一覧です: アバター 無人愛について:

« 【戯言集】 | トップページ | 押井版ルパン三世 »